睡眠に対する悩みと言っても、原因や状態は人それぞれ。
睡眠に何かしらの異常がある状態を「睡眠障害」といいます。うまく眠ることができない不眠症が代表ですが、実際には日中にも強い眠気を感じる過眠症、昼夜の体内リズムが狂うことから生活リズムが崩れる概日リズム睡眠障害など、さまざまなものが睡眠障害に含まれます。
①「入眠障害タイプ」主に寝付くのに時間がかかる熟眠できない人が多い。例えば夜中に何度も目が覚め、眠りが浅いといった睡眠の質が悪い状態。
②「早朝覚醒タイプ」予定時刻よりもずっと早く目が覚め、そのまま眠れない。特に高齢者やうつ病にもよくみられる症状です。
③「中途覚醒タイプ」睡眠中に何度も目が覚めて、その後、なかなか寝つけない状態。年をとるにしたがって眠りがだんだんと浅くなり目覚めやすくなる。特に日本人の成人の不眠で最も多く、中高年・高齢者に多くみられる。
④「熟睡障害」睡眠時間は十分なのに、ぐっすり眠った感じが得られない、眠りが浅い状態。睡眠時無呼吸症候群や寝ている間に足がぴくんぴくんと動くなど、睡眠中に症状の現れる病気が関係していることも？
あなたの睡眠に対する悩みで心当たりはありせんか。
状態が悪くなったら病院に相談することが必要！でもそうなる前に少しでも気になる点があったら、日常生活にエッセンシャルオイルの香りを取り入れてみませんか？

「アロマで安眠しやすくなる」「ラベンダーの香りには安眠効果がある」そんなことを聞いたことはありませんか？
実は香りに「睡眠」の助けになる優れた力を持つエッセンシャルオイルがあるのです！
「エッセンシャルオイル」が「睡眠」に効果的な理由は大きく2つあります。
①心地よい香りで呼吸が深くなるから
呼吸が深くなることで、副交感神経というリラックスに導くカラダのシステムが切り替わるので、眠りが深くなります。
そして就眠前にリラックスできたことにより、安心して熟睡することができ、起床後にすっきり快適に目覚めることができます。
②心地よい香りは脳にいい刺激を与えるから
エッセンシャルオイルの「香り」は「信号」として受け取ることのできる脳の大脳辺縁系、視床下部などを刺激します。視床下部は、自律神経やホルモンのバランスをつかさどる器官。そして大脳辺縁系は睡眠など生物の本能をつかさどる器官。この２つに刺激を与えることによって、睡眠のリズムを整えやすくなります。

ではどのようなエッセンシャルオイルの香りがよいのでしょうか？
エッセンシャルオイルの中から、睡眠におすすめの香り３つとおすすめの使い方をご紹介します。

まずは定番の「ラベンダー」
フローラルで穏やかなハーブの香りです。海外ではベッド周りのリネンや洗濯もの香りづけとして古くから使われています。清潔感のある香りは心安らかにしてくれます。
寝室のベッドサイドで香りを楽しむのももちろんですが、お風呂に入れて香りを楽しむのもオススメです。
～お風呂での使い方～
浴槽のお湯にラベンダーのエッセンシャルオイルを１～５滴加えてよくかき混ぜましょう。
肩までつかるように入浴します。

そして入浴は快適な睡眠に誘う１つのポイント。
身体を清潔にし、温めることによって疲れた身体をリラックスさせることができます。
入浴による温熱効果とリラクゼーション効果との相乗作用が期待できるかも。

紅茶アールグレイの香りで有名な「ベルガモット」
フローラルでフルーティな柑橘系の香りです。古くから化粧品の香りづけとして人気の香りです。ほのかにフローラルを感じさせる香りですが、さわやかな香りは香水などのフレーバーとして人気の香りです。世界最古の香水として知られる「ケルン水（4711）」の主成分として知られています。
寝室のベッドサイドでエッセンシャルオイルの香りを漂わせれば、優しい香りに包まれてぐっすり眠れるかも。

～エッセンシャルオイルを焚く道具がない場合の香りの楽しみ方～
ティッシュペーパーを３枚重ね、四つ折りから更に半分に折り畳みます。
折りたたんだティッシュペーパーにエッセンシャルオイルを1～3滴垂らします。

エッセンシャルオイルは「うっすらと香りがするかな？」という程度で香りを漂わせましょう。
エッセンシャルオイルがティッシュペーパーの裏から染み出しそうなら、更にティッシュペーパーを重ねてください。

みんな大好きな香り「オレンジ・スイート」
爽やかで甘く搾りたてのジュースのような香りです。まるで太陽のような温かみを感じさせてくれる香りです。
ベルガモットのようにそのままの香りを寝室のベッドサイドで楽しんで。
でも気分を変えたいときには「ラベンダー」の香りとブレンドすることでさらにリラックスする香りにグレードアップ！

～ラベンダーとのブレンド～
アロマツールなどに直接、ラベンダーとオレンジ・スイートを垂らします。
滴数はお好きな量でＯＫ！でも黄金比率はラベンダー２に対してオレンジ・スイート１。

アロマツールを使うとプライベート空間だけにエッセンシャルオイルの香りを漂わせたり、エッセンシャルオイルを垂らしながら香りをブレンドすることができます。
価格も数百円とお手頃なものも多いので、１つ持っていると便利かも！
特に「アロマプレート」なら使い方も簡単。プレートにエッセンシャルオイルをしみこませたら、好きな場所に飾るだけ。
火も電気も使わないので、電源がない場所でも気軽にパーソナルスペースで香りを楽しむことができます。

私たちのカラダの中には１日約２４時間のリズムを刻む体内時計があります。その体内時計の働きによって、夜になると眠くなったり、朝に目が覚めたりという１日のリズムを規則正しく行うことができます。しかしこの体内時計が何らかの理由によってリズムが狂うことにより、「睡眠」に障害が発生してしまうのです。
睡眠時間が不足すると、日中に強い眠気を感じるようになったり、頭痛が起きたりします。こうした睡眠時間の不足が続くと日中の慢性的な眠気が生じ、疲れやすさ、集中力や注意力の低下、イライラ感などが起こって、日常生活に支障が出てしまうことがあります。
さらに最近の研究報告では睡眠不足が肥満を助長し、生活習慣病までも引き起こすことがわかってきました。
睡眠をきちんととることは肥満を防止し、生活習慣病を予防・改善する方法のひとつなのです。

驚くべきことに「睡眠」が不足すると太るという研究データが発表されています。
睡眠不足が起こると、体内時計のオン・オフの切替がうまくいかなくなります。日中になっても交感神経が十分働かなくなり、日中の代謝が悪くなり、消費エネルギーが低下します。その結果、太りやすくなります。
「睡眠」の不足が続くとカラダの調節機能が崩れて、消費エネルギーが低下したり、食事摂取量の増加を招き 肥満の原因になると考えられています。
また睡眠不足になると昼間に眠気がおこり集中力が落ちて、日中の活動意欲が低下します。その結果運動不足となり肥満になりやすいそうです。

睡眠時間の不足が続くと日中の慢性的な眠気が生じ、疲れやすさ、集中力や注意力の低下、イライラ感などが起こって、日常生活に支障が出てしまうことをここまでで説明してきました。
「でもその位、後でしっかり眠ればすぐに治るでしょ」と思っていませんか？
しかし　　大切な身体の免疫力までもが低下してしまうので、ウイルス性などの病気への感染リスクが高まってしまうことも。。
さらに最近の研究報告では睡眠不足が肥満を助長し、生活習慣病までも引き起こすことがわかってきました。
睡眠をきちんととることは肥満を防止し、生活習慣病を予防・改善する方法のひとつなのです。

今回ご紹介したエッセンシャルオイルは植物から抽出した香り成分である精油（エッセンシャルオイル）のことです。
つまり「精油＝エッセンシャルオイル」ということになります。
１００％天然素材だけで抽出したオイルのことを「精油(エッセンシャルオイル)」と呼びますが、安価なものには「合成香料」と呼ばれる１００％天然素材で抽出していないものがあります。きちんと信頼できるメーカーの商品を選びましょう。

快適な睡眠に誘うポイント！寝室にぴったりなエッセンシャルオイルの選び方のご紹介しました。

睡眠をうまくとれないととだるさなど体調不良になるだけでなく、肥満になりやすいという事実は衝撃的ですよね。
今回ご紹介した通り、快適な睡眠を手に入れるために生活の習慣にエッセンシャルオイルを使ってみませんか？
心地よい香りと清潔な寝具に包まれて天然アロマの心地よい香りで、快適な睡眠を手に入れましょう。